キャピトルクラッシュでラッキークラフトプロスタッフが栄冠を手に
スキート・リースが4年振りに優勝し、ケリー・ジョーダンは準優勝
 
2007 Bassmaster Elite Series - Day 3 standings
 
1th
スキート・リース Skeet Reese
 
2th
ケリー・ジョーダン Kelly Jordon
 
29th
リック・クラン Rick Clunn
 
67th
大森貴洋 Takahiro Omori
 
71th
ジェラルド・スウィンドル Gerald Swindle
 
メリーランド州ラ・プラタ(2007年8月14日) – アメリカで21番目に大きな川、ポトマック・リバーで行われたキャピトルクラッシュを全米から集まったアングラー達が戦った。

今シーズンの最終戦1つと、メジャー戦を1つ残し、ラッキークラフト・プロスタッフ達もプレッシャーを感じていた。その中で、スキート・リースとケリー・ジョーダンの2名のラッキークラフト・プロスタッフが、それぞれ1位、2位という栄冠を手に入れた

>>>スキート・リース
 
カリフォルニア在住のリースは何度も準優勝を経験してきたが、彼はメリーランド州にたった一つの目標を持って臨んだ。優勝である。そしてそれを彼は果たした。初日20ポンド5オンスをウェイインし、リースはこの試合が特別になると思った。しかも彼のルームメイトの運命観によると、この試合は彼が優勝する試合だと言う。

「特にこれだけいいシーズンを戦ってきて、この試合で優勝するのはとても意味のあることだ。僕のルームメイトは、僕はこの試合で優勝する運命だと言っていたし、不思議なことに僕もそう思った。過去5年間のここでの試合は、控えめに言っても興味深いものだった。5年前は5位、4年前は4位、3年前は3位、そして去年は2位だったんだ。 そして今年僕は優勝した。運命と言うのがぴったりだし、特に初日のウェイトを見て、トップ5のサイクルが完結すると分かった。」

リースはポトマックで2箇所をメインエリアにしていた。朝、彼はウッドの多いエリアからスタートし、レイダウンにフリップしたり、ラッキークラフトBDS 2を投げたりした。それから午後は2番目の場所に移動し、ウィードを攻めた。

 

「ウッドのエリアでは丸太の後ろにあるスイートスポットを探して、そこだけを撃っていた。水中の物体の側にルアーを通して、魚のバイトを誘った。きちんとしたパターンと言うものは無くて、様々な物を撃っていく必要があったんだ。たくさん動き回った。」

ラッキークラフトBDS 2で僕はレイダウンの端を狙っていた。木の末端の上も通した。1つのエリアで2~3キャストしても魚がバイトして来ないと、フリッピングに変えていた。」

リースの釣っていたウィードエリアでは、彼は小さな単体のマットの表面を狙っており、タイドが大きく影響していたようだ。

「タイドが高くなり過ぎると何も釣れなくなるようだった。潮が満ち始めてから約1時間は釣れた。魚はタイドに沿って生きているようだ。ベストなのは引き潮の最後と満ち潮の最初1時間だろう。その時に僕にはビッグバイトがあった。」

 

   

タイドを上手く読むことに加え、リースはウィードのどこに魚がいるか、どんな釣り方がいいのかを読まなければなら
なかった。

 

「僕はマットの中心にピッチしていた。ほとんどの魚はルアーが着底して最初か2回目のホップで釣れた。初日に釣れた5ポンドフィッシュは最初にルアーが落ちていく時に釣れたけれど、それは例外だ。」

リースには3つのルアーがキーとなった。 ラッキークラフトBDS 2(スプラッターバック・シャッド)バークレー・パワーホグ(グリーンパンプキン)に3/8オンスのタングステンシンカー、そしてバークレー・サブリテイル・バーリーバグ(グリーンパンプキン)に1オンスのトゥルータングステン・ウェイトだ。

試合全4日間をリードし、トータルウェイト66ポンドで終えたリースは、特に今年何度も優勝を逃してきて、そして本当に素晴らしいシーズンを送ってきてのこの優勝はとても嬉しいと言う。これだけ素晴らしい試合で興奮していても、リースの一番の目標であり彼がフォーカスしているのは、アングラーオブザイヤータイトルで、9月にレイク・トホで行われるエリートシリーズ最終戦に全て掛かっていると彼は分かっている。

   

「今回の優勝は本当に言葉で言い表せないほど嬉しい。でも今日(最終日)釣っている時でも、僕はもうトホのことを考え始めていた。ここではいい試合ができたし、最高得点を稼ぐことが出来た。それでもこれだけのポイントでリードしていても危ないという現実がある。トホでも釣らなくてはいけないのは確実で、容易い試合にはならないと思う。その試合に掛かっているんだ。」

   

   

     

   
>>>ケリー・ジョーダン
 
去年のトーナメントとは逆転し、リースのすぐ下でフィニッシュしたのは、4日間のトータルウェイト57ポンド7オンスをウェイインしたケリー・ジョーダンだった。7ポンドしか釣れなかった日がありジョーダンは最終日に遅れをとっていたが、それでも彼は何とか巻き返し、素晴らしい成績を収めた。

「いい成績を出すのは、とても気分がいい。最終日に13ポンドの遅れをとって臨むのは嫌だったけれど、最終日に残れたことはとても嬉しかった。最終日を釣ることができる時はいつでも、特にウィードにフリップできる時は素晴らしいよ。」

魚を見つけるのは難しく、大変だったとジョーダン。2日目に14ポンド14オンス、3日目に7ポンド7オンスをウェイインし、ジョーダンは最終日へのお膳立てが出来た。

 

 

   

 
   
 
   
 

 

「今日はキーパーを7匹釣ったと思う。幸運にも5ポンドが1匹と、4ポンド強のが1匹釣れた。それから更に3匹いいサイズが釣れたんだ。ラッキークラフト・サミーBDS 3をプラクティスで少し投げて2~3匹釣れたけれど、試合ではウィードがばらけていて、僕のエリアではその2つのルアーでは釣れなかった。だからずっと僕はフリップしていた。」

ジョーダンは今年何度か好成績を出してきて、ポトマックで準優勝できたことを喜んでおり、チームメイトのリースが優勝できたことも喜んでいる。

「今年スキートがやっていることは凄いことで、それを見ることができるのは嬉しい。」

この試合ではフリッピングがキーとなったジョーダンは、次の試合であるメジャー戦、レイク・ダーダネルでのバスマスターレジェンドでも使うことになると考える。

「カレントがあるエリアも少しあるけれど、多くは無いと思う。水位は一定だと思うんだ。フリッピングにいい所と、いい沖のストラクチャーもあるかもしれない。クランキングするのを楽しみにしているし、D-20を使えるかもしれない。2~3年前にはシャローに魚がいて、前回はウィードへのフリッピングで優勝していた。シャローのバイトが多いだろうけれど、沖も侮れないから、僕はそっちを狙うだろう。」

 

   

   
>>>大森貴洋
 
トップ50入りを逃し、67位でフィニッシュした大森貴洋は、この試合はとにかく「暑かった」と言う。

大森は試合中ほとんどフリッピングで釣り、初日に10ポンド2オンス、2日目に10ポンドちょうどをウェイインした。彼はたった一匹しかバラさなかったものの、必要なバイトを得ることができなかった。その一匹が釣れていたとしても約1ポンド増えた程で、それは3日目に進むには足りないウェイトだった。

大森は試合中ほとんどフリッピングで釣り、初日に10ポンド2オンス、2日目に10ポンドちょうどをウェイインした。彼はたった一匹しかバラさなかったものの、必要なバイトを得ることができなかった。その一匹が釣れていたとしても約1ポンド増えた程で、それは3日目に進むには足りないウェイトだった。


   

 
   
 
   
 
冗談抜きで、今週はアングラー達が可愛そうなほどの暑さで、しかも他の危険要因もあった。

「昨日(初日)僕は雷雨の時、ボートドックの下に30分程身を隠すことになった。とにかくここメリーランドではサバイバルだった。」

大森はプラクティスでパターンと言うものは見つからず、数種類のルアーを試したが試合中役に立つものは見つけられなかった。

「シャロークランクのラッキークラフトGDS SSRを試したけれど、これだというものは見つけられなかった。結局フリッピングで全部釣った。」

試合前にはポイントスタンディング21位だった大森は、ポトマックとトホで75位以内に入らなければクラッシックへの出場権を獲得できないと分かっている。彼はその前者を達成し、後は全てフロリダ戦に懸かって
いる。

「トホには自信がある。今年の目標はクラッシック出場で、フロリダではそういう釣りをするつもりだ。多分、以前に9月のレイク・トホを釣ったことがあると思うんだ。前回のようなコンディションならトップウォーターバイトを狙って、 ラッキークラフト・スプラッシュテールガンフィッシュ を多用することになるだろう。」

 

   
>>>ジェラルド・スウィンドル
 
ジェラルド・スウィンドルはポトマックが去年と同様なら、辛く、長く、退屈な試合になると思った。そして彼は間違っていなかった。

「マットへのフリッピングがカギになると分かっていたし、それは長く退屈な釣りだ。何時間もバイトがないこともあるし、大変な作業だ。意味無くウィードに大きなボウリングのボールを投げて続けているような感じがする。」

そういったことが分かっていて、この『フリッピング』の湖が好きではなかったが、スウィンドルは一生懸命に釣り、2日間のトータルウェイト19ポンド2オンスをウェイインし、71位でフィニッシュした。プラクティスで彼はいいパターンを見つけることは出来なかったが、マットへのフリッピングで何本か釣った。ドロップショットやフィネスワームをマットのアウトサイドに投げても数バイトあった。

「プラクティス中にこれだというパターンを見つけられなかった。そしてそれが試合初日に表われていた。結局は考え過ぎたのが僕の一番の間違いだった。マタウーマン・クリークの奥が僕のベストエリアだと思ったけれど、タイドが当たっていなかったようだ。だから初日はそこから出てメインレイクを2時間ぐらい釣ったけれど、何も釣れなかった。」

午前中メインレイクで釣れなかったスウィンドルはマタウーマンに戻ることにしたが、それは少し遅過ぎた。

 

「マタウーマンに戻ったら、他の皆はもう釣り終わっていた。そのエリアでのベストタイドを逃してしまったんだ。もがいて何とか小さい魚を5匹釣ったけれど、本当に最悪の日だった。マットにピッチして、アウトサイドで2匹釣った。一匹はマットの中で、一匹はチャターベイトで釣った。」

初日6ポンド10オンスをウェイインし、スウィンドルは2日目、マタウーマン・クリークからスタートした方がいいと考えた。そしてそれはいい考えで、初日の約2倍のウェイトを釣ることが出来た。

「ハイドリラにフリップするのがキーだった。ボウリングのボールのような1¾オンスウェイトをフリップした。多分キーパーを20匹は釣ったと思うけれど、1番大きいのとその次に大きかった魚をバラシてしまった。良くない試合だった。たくさん釣ったし、何が間違っていたのか気付いたのも良かったけれど、少し遅かった。」

   

2008年クラッシックに出場するためにはトップ10フィニッシュしなければならないと分かっているスウィンドルは、レイク・トホでのエリートシリーズ最終戦を不安に思っている。

「可能だと分かっているから、不可能だとは言わない。今年何度もトップ10入りしたけれど、フロリダではもっといい成績を獲りたい。悪い釣りはしてきていないけれど、素晴らしくも無かったし、運も無かった。トホでは僕にいい流れが来るといい。レイク・ダーダネルでのメジャー戦で優勝できれば自信がつくだろうけれど、全てはレイク・トホに懸かっている。沖からスタートして沖にステイするつもりで、これは普段トホで釣る時とは違っている。沖で釣れるところを探して、ドロップショットを使って、1日13ポンドぐらい釣りたい。」

   
>>>リック・クラン
 
リック・クランは3日間のトータルウェイト33ポンド6オンスで、ポトマック戦を29位で終えた。3~4ポンド損することになった初日の技術的な間違いを差し引けば、良いトーナメントだったと彼は言う。それ以外は自分のやりたかった釣りをした。

「シャローで引き潮の潮止まりの時、僕はRC 0.5のコッパーパーチを投げていた。毎朝リミットはそれですぐに揃った。サイズがいい魚を釣るのには、僕はRC 2.5を使った。ディープのブッシュを釣り始めて、まだ引き潮でも魚はブッシュの一番深いところにいた。」

初日、魚はRC 2.5に良くバイトして来ていたが、クランはルアーを水から早く引き上げ過ぎていたと言う。

「それが僕の大きな間違いだった。もっとゆっくりじゃなければならなかったんだ。」

そういうこともあるが、タイドによってRC 0.5RC 2.5で全ての魚を釣り、クランは満足している。

 
Photos by James Overstreet, Saigo Saito, and Cox Group
Article Provided by Cox Group
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