ケリー・ジョーダン、2006年を好成績でスタート

2日目が終わった段階でトップ10に絞られウエイトが０に戻された後、ジョーダンは残りの2日間を戦って、24ポンド10オンスでこの試合を終えた。

「このレベルのトーナメントでいいスタートを切るのは嬉しいね。」昨年この試合で優勝したジョーダンは話す。

「FLWツアーとバスマスター・エリートシリーズの両方に参戦するから、今年が楽しみだった。勢いが付くから、いい成績でスタートするのは素晴らしいことだ。」

ジョーダンは31ポンド5オンスと2位で3日目に入り、その順位はゆるぎないものと思われた。最終日、彼は見事な16ポンド2オンスを持ち込み４位でフィニッシュ。ジョーダンにとっては簡単な方程式となった。

「フリッピングで全部釣った。」予想外のことに強いジョーダンは話す。「気温が下がって、すごく風が強くなったってことは必然的にフリッピングに最適な状況になる。大抵は見つけられる中で一番濃いカバーにフリップする。この試合ではとにかくマットを探したんだ。」

ラッキークラフト・プロの大森貴洋は、広大なレイク・オキチョビでのFLWツアー初戦で35位に入賞し、引き続きフロリダ州での好調なアーリーシーズンとなった。

大森は2005バスマスターツアー・シーズン初戦のフロリダ州レイク・トホで優勝している。それを考えると、今年も大森が2日間トータル20ポンドで賞金を稼いだのも驚きではない。

この試合で彼は11ポンド4オンスのリミットを釣り、いいスタートを切った。2日目も大森は安定した８ポンド12オンスをウェイインしている。

カリフォルニア出身のブレント・エーラーは、トップ100フィニッシュを目指してレイク・オキチョビにやって来た。なのになぜ、77位という彼の努力の結果に苦い思いをしているのだろう。

「全般的には嬉しいんだと思う。」フルタイムのFLWツアープロとして2シーズン目に入ったエーラーは語る。「それと同時に、初日の28位スタートを生かせなかったことにがっかりしているんだ。とにかく2日目は釣れなかった。」

通常、フロリダのバスの数はとても変わり易い。彼が12ポンド10オンスを釣りトップ10入賞に向かっていた初日は上向きだった。しかし一旦風と天候が変わると、エーラーの運命も変わった。

「ここでは釣りが速攻で変化する。」もともと少ないカバーが昨年のハリケーンでほとんど壊滅したことに苦戦したエーラーは話す。「水はかなりシャローだし、天候は猛スピードで変わるしで、魚がどう動くのか予測するのが難しい。日中は27℃でも一晩で３℃に落ちて、水温も８℃下がる。魚がどういう反応をするか分からないよ。」

「風が色々な方向から吹いていて、レイク・オキチョビは洗濯機のようだった。本当にすごくいいエリアを２箇所持っていて、ビッグフィッシュが２～３匹釣れると思っていたのに、風がそこに吹き付けていたんだ。

困難はあったが、エーラーはラッキークラフトLVR D-7で釣ることができた。

「アメリカンシャッドとオーロラブラックの２色をフリップした。」もっとこのルアーを使うべきだったとエーラーは後悔した。「もっと我慢していたら更にビッグな魚が釣れたはずだった。初日にパニックにならなければ良かった。」

「僕が釣ったビッグフィッシュ２つは、ラッキークラフトLV-200も投げたことがキーになった。」とこの試合で水深３フィートを釣っていたエーラーは言う。「違うルアーを投げたことで、あの２匹が釣れたんだ。他のルアーでは釣れなかったと思う。」