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Week2 ジョー・トーマス

息つく暇も無い忙しさの中で 1/7/2005

 プロとして23年間釣り続けたら、アングラーの多くはゆっくり羽根を伸ばし、これまでの栄光にあぐらをかきたくなるだろうが、ジョー・トーマスは違う。自分の持つローカル番組『Reel in the Outdoors』中のダックハンティングコーナーを撮り終えたばかりの彼は、2005年バスマスターツアーの最終準備をしている。

 トーマスはバスマスターのトーナメントで優勝したことはないが、この業界でナ ンバーワンプロモーターと言われる中の一人だ。彼はたくさんのセミナーを開き、2つのテレビ番組(先に述べたローカル番組と、アウトドアチャンネルの『Angler On Tour』)のホストもこなしている。

 バスマスターツアーと平行して行われるプロモーションやテレビ撮影の忙しいスケジュールのお陰で、トーマスはこれから冬〜春にかけて働き通しになる。「今週末から4ヶ月間は息つく暇もないよ。」

 「まずATAショーに行って、次はインディアナポリスのナショナル・ボート・マートで開かれるスキーター・オープンハウス。それからタックル、ボート、トラックを全部準備して1週間後にはフロリダに発つよ。」

 新人プロの多くは毎日毎日釣りをしたがる。しかしプロアングラーとして過酷なシーズンを戦うと、精神的にも肉体的にも疲れきってしまうために休養が必要になるとトーマスは語る。「ロッドを置きたがらない人達もいるけど、僕は違う。休憩しなくちゃだめだ。この秋は10月にオープンの最終戦が終わったからよく休めた。ハンティングにも行ったし、番組もいくつか撮ったし、ゆっくりもできた。ツアーシーズン中、集中力を保つためには休養が必要なんだ。」

 トーマスのテレビでの成功を羨むアングラーも少なくないが、ツアーシーズン中に番組を撮らなくてはいけないことが、足かせになってることもあると言う。「釣りの事だけ考えていれば、きっと成績はもっと良くなるだろうけど、僕は色々なことをやりたい。テレビ番組やセミナー、その他のプロモーションをやっていれば、人々に貢献できるし、ファンにも会える。それがいいよね。ツアーだけやってればいい人達もいる。そういう風になれるのもいいだろうけど、僕には今の生活の方が合ってるんだ。」

 スキーターボートがFLWツアーのスポンサーに加わったことにより、トーマスも参加できるようになった。しかし、彼の釣りとプロモーションのスケジュールはもういっぱいで、今シーズンのFLWには参戦できない。

Photo: Lucky Craft
 

 「今年FLWに参戦することをすごく考えたけど、僕のスケジュールに入れるのは無理だった。テレビの仕事と家族のこと、それにアウトドアチャンネルの他の企画もあるし、本当に時間がないんだ。」

 今年のバスマスターツアーはほとんどがスポーニング絡みとなる。シャローウォーターでのサイトフィッシングが好きなアングラーも多いが、それが必ずしも面白いトーナメントには繋がらないと感じている。「今年のトーナメントの中でたった一つ残念なのは、特にフロリダ戦だけど、スポーニングが絡みすぎてることだ。」

 気温が低くてバスがスポーニング体勢に入ってなければ、誰でも勝つ可能性がある。でも暖かくてスポーニングに入ってると、ツアーを戦ってるアングラーはほとんど全員がサイトフィッシングが出来るけど、その中でもサイトフィッシングが上手い奴らが勝つことになる。まあこの時期、アメリカ中で唯一暖かい地域で釣りができるのはいいことだけど。」

 トーマスには最近新しいスポンサーがつき、シーズンが始まる前にその製品に慣れようとしている。「バークレーのラインとソフトベイトをスポンサーされることになった。ラッキー・クラフトのルアーを自分の釣りにどう取り入れるかはもう分かってるけど、ニュースポンサーのソフトベイトはこれから取り入れていくところだ。」

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