SHINGOサイレントフローティングベビシャ



ベビシャ愛好同士の皆様へ。
ある初夏の日。いつものようにワクワクしながら釣りを開始した、アグレッシブなバスを求めてクランクベイトをストラクチャーにコンタクトをさせながらリトリーブを繰り返していた。数投目にバイトが出た。しかし、フッキングはしない。
そんなドキドキが何度か続いた時に突然閃いた。
「もし、フローティングのサイレントベビシャがあれば…」
なぜか突然と妄想と好奇心が沸いたので製作に取り掛かる事にした。
翌日からは、あーじゃない、こーじゃないの日々。
そして、ようやくフローティングベビーシャッドという妄想と想像したモノが完成した。

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こんにちは!SHINGOです。
秋の気配が濃厚になる季節ですね。地域によっては冬を体感しそうなのですが、皆様は今年のバスフィッシングの最盛期を堪能していますか?そして私の溺愛するベビシャ達は活躍しておりますか?
今回は、来期のSHINGO企画案を少しだけ公表したいと思います。それはフローティングのサイレントベビシャです。現段階では100%ではありませんが実現できるように最終的な試行錯誤をしております。そもそも昨年のサイレントベビシャを試作中に「もし、夏以降にフローティングのサイレントベビシャがあれば…」なんて事を考えていたのですが、サイレントベビシャ50、60やボーンベビシャ50、60に夢中になりすぎて忘れてしまっていました。しかもサイレントベビクラSR、DRにワンノックベビバイブ40、50の改造と商品化のお手伝いに明け暮れてしまい、この間の夏の始まりまで忘れていました。

そんな初夏のある日。いつものフィールドで、いつものようにワクワクしながら皆様と同じようにバスフィッシングを開始していました。アグレッシブなバスを求めてベビークランクのオリジナルタイプとサイレントタイプをストラクチャーに軽くコンタクトをさせながら、ただただリトリーブを繰り返していました。そして数投目に待望のバイトが…。しかし、フッキングはしませんでした。バイトは出るのにフッキングしない現象が何度か続きました。夢中に3時間程キャストを繰り返し10回近いバイトがありました。それでも2本のナイスバスはゲットしたのですが自分的には少し納得しない展開でした。
「あのバイトがフッキングできたら…10本近くは釣れたのに…どうすればもっと釣れるのだろうか?」
ただ、その日はそれ以上に思考回路が働かないので特に何も感じなかったのですが、数日後に再度チャレンジしてみた時に同じようにベビクラを引いていると、ベビクラが見えるか見えないかのシャローエリアのポイントでバスがベビクラにバイトするシーンが、私の愛用するアルファーサイトの偏光サングラス越しに見えたのです。ただしフッキングはしない通常“甘噛み”というバイトでした。

「おッ、バイトしたのに残念…」
周りを見ると時折ボイルも起こる。追われているベイトのサイズはベビシャ60位である。
「おおッ、あんなサイズのベイトを追っ掛けているのか…」
サイレントベビシャ60のゴールドスパークカラーに交換してバイトのあったコースをリトーリーブしてみました。心地よいベビシャの引き抵抗を感じながらベビクラでバイトのあった場所を通おるとバスの追従がチラッと見えました。
「おおッ、バイトするか!!」
こんなシーンに出会うと今でも心臓はバクバクします。
しかも狙って試したのでなおさらバクバクします。
そんな時は「オレって天才かも」と思ってしまうモノです(笑)。
しかし、現実は根掛かりしていてしまいバスはUターンをして去って行きました。

「ショックーー!!しかも、しかも大切なベビシャが…」
悪戦苦闘して、なんとかベビシャを根掛かりから回収して反省をしてみました。
「シルエットは正解だよなぁ~もう少し回避してくれたら…回避するには浮力が必要かな…」
その時に突然閃いたのです。
「もし、フローティングのサイレントベビシャがあれば…」
なぜか突然と妄想と好奇心が沸いてきました。
そして、思い出したのです。
「あーーーッ、サイレントベビシャの改造の時に夏以降にフローティングのベビシャが必要になってくるので手掛けよう…」としていた事も同時に思い出しました。

その前に「なぜに?フローティングシャッド?」が必要なのかの説明をしたいと思います。数年前からシャロー、ミディアムという1m~2mの潜行能力のあるクランクベイトが夏以降に活躍する事実があります。習性なのか、食欲からなのかアグレッシブなバスが果敢にクランクベイトにアタックしてきます。昔は私も一生の思い出になる秋のクランキングの釣りも経験しました。最近はプレッシャーの為か、クランクよりシャッドを多様するようにしています。専門のクランクベイトのような浮力のあるシャッドがないので、ベビシャや他社のシャッドのサスペンドモデルの各フックのリングを外してPEラインで直結にしたり、フックの番定を下げて軽量化してスローフローティングにして使用していました。改造した後はバスの居そうな場にキャストしてリトリーブを繰返すだけなのですが、日本のバス達に合っているのか最近でもコンスタントな反応と活躍をしてくれました。もう一つの根拠は昔からラパラのシャッドラップがプレッシャーの掛かったフィールドで活躍をしています。シャッドラップもフローティングです。ある条件下ではサスペンドに改造しますが、通常はフローティングのままで使っています。さらにサイレントでもある。シルエットの面でも泳ぎの面でもクランクベイトと並んで活躍が期待できるという点でも必要性を感じました(その他にもサーモクラインの関係や諸々の要素からもフローティングタイプの必要性を感じます)。
これを去年からベビシャで表現できたらと、頭の中に思い描いてはいました。
なので、フローティングのサイレントベビシャの改造に取り掛かる事にしました。

その前に妄想と想像の段階でのコンセプトと条件を考えてみました。オリジナルのフローティングモデルとは違うモノにしたいので下記の外せない、譲れない条件を想定し構築してみました。

☆やはり、サイレントタイプに拘りたい。
☆泳ぎはベビシャのようにしたい。
☆浮力はシャッドなのにクランクのように浮くようにしたい。
☆浮く姿勢は、ベビシャの静止姿勢のままで浮き上がるようにしたい。
☆引き心地は、ベビシャのような引き心地にしたい。
☆キャスト時の姿勢がよく、よく飛ぶようにしたい。
☆ビックバスにも対応したい。

これにより、陸ッパリでもボートからでも広範囲のエリアを釣る際に活躍してくれる。
さらに補足するなら夏から秋に広範囲に散ったバス達とのコンタクトが可能になるように手返しよくキャスト&リトリーブができ、なおかつ浮力を生かした回避能力を生かしてバスのバイトに繋げられキャッチに至る。そんな日本のように狭いながらも人が多いフィールドをナチュラルに攻略しクランクベイトのように使えるシャッドを提案していきたい。「略して『クラシャ』なんて愛称で呼ばれれば嬉しいですよね」
そんな溺愛するベビシャ達を、皆様にも溺愛されるベビシャ達にしていきたい…。
必要性の説明が長くなりましたが、そんなワクワク、ドキドキするので翌日からはベビシャを片手に、
「あーじゃない」
「こーじゃない」
「あーだ」
「こーだ」
の独り言の多くなる日々となった。
最初は、ただ単にサイレントベビシャに内蔵されているウエイトの素材を変えて軽くしフローティングに変えればOKかと思いトライするも何だかパッとしない泳ぎになった。
「あれ?これはベビシャじゃないなぁ…」。
どうすればグッとくるサイレントフローティングになるのだろうか?
「あーしてみよう」
もう少しか…
「おおお?」
いい感じになってきたぞ
もしかしたら…と思ったサイレントフローティングベビシャの原型?になりそうなモノをラッキークラフト様に提出し「こんな感じでやりたいのですが…」と提案してみた。
「へェーー」とは言ってくれましたが、イメージ通りに実現するのかは出来上がってみないとわからない。

数週間は掛かるだろうと思っていたイメージの原型の完成が、なんと数日後には仕上がってきた。なぜ?こんなに早く原型のルアーが出来上がるのかという秘密の裏にはラッキークラフトという会社に秘密があります。それはルアーを制作するのに必要な道具、機械が全て揃っているからです。自社で研究、開発、設計、試作、生産、塗装、パッケージ、梱包、発送ができる会社だからです。その他に他社のOEMも多数手掛けています。そう考えると果たして、そんな会社は日本に何社あるのだろうか?皆さんが想像するより少ないのです。殆どの有名なメーカーもOEMが当たり前の世界なのです…。
だから私が想像したモノを設計し図面に起こすのも、改造するのもオチャノコサイサイなのです。チョッとでも違えばその場で手直しも出来るので制作までの時間が短いのと、正確な仕上がりになるのです。さらに量産する際の不良率も千分の一以下の精度を誇ります。そんな日本でも有数の金型加工技術とプラスティック加工技術と塗装技術を持つ生産工場を有している会社なので製品の品質管理等も安心なのです。

仕上がったフローティングサイレントベビシャ60は、妄想の思いに近い感じでした。
バルサ等の天然素材でないプラスティックで浮力を出しながらベビシャの泳ぎにする工夫の実現は、日々の技術の発達と努力の産物です。それが熟し融合して偶然に生まれたのではと私は思ってしまいます。なかでも特筆すべきは塗装、カラー表現で世に登場したXXX(まだ秘密です。)という仕組みがフローティングベビシャに新しい命を吹き込んだとしか思えません。少し手直しをしただけでサイレントフローティングベビーシャッドという妄想と想像したモノの原型が生まれてきました。この段階で80%の完成です。

後は中身の吟味です。
サイレントのウエイト素材は、タングステンが1個なのですが、フローティングのウエイト素材をスチールにするのか?目と顎に1つ?2つ?入れるのか?
リングのサイズとフックサイズを決めていく繊細な作業をして、量産体制になった時の不具合を工場とチェックしたりという作業を済ませた後に皆様にお披露目をします…。
実釣テストでは私は“合格”を出しました。
後は皆様が使って頂き“合格”を出して貰えたら幸いです。
そんな来期の企画案です。

その他にも温めているSHINGO企画案はありますが、それは後日に…。

オリジナルから数えて数十年後の2007年にサイレントバージョンとして復元したベビシャ。Revitalize(復元された鼓動)という企画です。確実にこの鼓動は進化し、力強く脈打っていきます。そして世界を広げていきます。
・オリジナルサスペンドベビシャ50、60。
・サイレントサスペンドベビシャ50とベビシャ60。
・ボーンベビシャ50、60。
・フローティングベビシャ50、60。
・サイレントフローティングベビシャ50、60。
・ボーンフローティングベビシャ50、60。

気が付けば時代に合わせて、これだけのベビシャが生まれてきました。
来年の早春には、『春爛漫シリーズ』を皮切りに、新色も続々登場してきます。
必ず、皆様の心に響くベビシャ達が登場しますのでお楽しみ下さい。

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【分類】
シャッド
【コンセプト】
誰にでも、何処でもスピニングタックルでも使えるフローティングシャッド
【名称】
Fベビシャ
【仕様】
サイレントフローティングシャッド
クランキングシャッド(クラシャ)対応。
フィッシュイーター全般に対応。
(アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでも使用可)

 

文&写真: SHINGO
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