今回は日本の皆様にはあまり馴染みの無いヨーロッパのトーナメントを紹介します。ヨーロッパは今暑いです! 特にフランスのルアーフィッシングは暑いです! そんな中、フランスには幾つかのトーナメントがあり、その中でもメジャーリーグで“AFCPL”というルアーフィッシングのトーナメントツアーがあります。AFCPLトーナメントツアーは大きく分けて二つの部門があり、ボート釣り部門とおかっぱり部門に分かれています。
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Ryusuke Hayashi |
Greg Steff |
Mickael Weil |
Sylvain Garza |
今年から参戦しているAFCPLツアーのボート部門は、1艇のボートにペアーで乗り、1戦2日間かけて試合を行います。自分のパートナーはグローバルマガジンでも数回紹介されているグレッグ(Greg Steff)で、ラッキークラフトプロチーム1として参戦、チーム2にGarzaとWeillが参戦しています。
フランスのAFCPLツアーでは日本やアメリカとは異なり、数種類の魚を釣り、総合した魚の長さで競います。魚種は4つの部門別になっており、ブラックバス、パイク、パーチ、ウォールアイに分かれています。4魚種総合で競いますので、4魚種全ての釣りが上手くバランスが採れていないと表彰台に立つ事は難しいのです。
各魚種には設定されたリミットメイクがある為、バスの釣りだけ上手いようでは成り立たないシステムになっています。各魚種、好む場所、好むルアーなどが全然違うため、全てを計算して、どの時間帯に何処でどの魚種を狙うかがトーナメント中でのキーポイントになります。

今回の試合は、“Open de PENNE”と呼ばれ、フランスのボルドー地方の西部にあるPENNE市の中を流れるLOT川で開催されました。この川は2級河川で、各セクションごとに水門で水量調整が出来る様になっており、流れはそれほど無く、両サイドの岸にはストラクチャー、ベジテーション、オーバーハングが沢山あります。ブラックバスに関しては、岸付近の障害物廻りを狙い、パイクは岸から1つ目のドロップオフ、パーチはウィードエリア、そしてウォールアイはハードボトムの水深のあるエリアと言うのが基本です。
今回は川17キロの範囲を使用しトーナメントが催され、決して広範囲では無かったのですが、川の上流部と下流部では大きな変化がありました。
試合1週間前になるとトーナメンターは一切トーナメントが開催されるエリアには立ち入り禁止になり、 試合前日1日だけボートで魚探とGPSのみ使用可能で、トーナメントエリアの視察が許可されています。タックルは一切ボートに持ち込む事は出来ません。
その金曜日の視察では、川の上流部は先週までの悪天候の影響の濁りも無くなり、平常に戻っていましたが、試合エリア下流分半分はまだかなりの濁りがあり、カフェオーレ状態がある状況でした。水温に関しては、上流部は摂氏22.5度、下流部は場所によっては25度もありました。良い水質環境で釣りをしたい反面、水温を見る限り、ブラックバスに関しては下流部の水温の方が魅力的でした。しかし、ウォールアイを狙うには水温が低く水質が良い方が適しています。
その夜、グレッグと作戦ミーティングをしました。
試合一日目、晴天、気温摂氏26度。10時開始で8時間の試合。試合スタートが午前中という事で、取りあえずバスは後に回して、苦手なウォールアイからアタックしました。昨日査察した上流部のハードボトムの水深が深いエリア(7~12メートル)シャッドタイプのソフトルアーにジグヘッドで底を狙うも、2時間経ってもノーバイト、ノーフィッシュ。廻りの他のチームを見てもウォールアイは釣れていません。自分達はその場を見切り、ウォールアイをあきらめブラックバスとパイク釣りに変更しました。ボートでカッ飛ばし、一気に下流部に移動。
昨日同様、水質はカフェオーレ、そして水温23.5度から25度。
ボートを岸と平行に位置付けし、自分はブラックバス担当になり、岸のヘビーストラクチャーを グラファイトアーキージグ1/2 オンス(ブラックxブラウン)にホッグ系のトレーラーを付けた物と、フリッピングスティックに1オンスのジャングルテキサスリグ(ホッグ系ブラウン色)の2本をメインに、障害物廻り用にクランクベイト (SKT MR 赤クロー色)を使用しました。
グレッグはパイク担当で、ひたすらボートと平行に第一ドロップオフエリアをクランクベイト フラットCB DR、バイブレーション LVR D-15と LV500、そしてスピナーベイト RV150をロングキャスト。ロッドはLC US仕様の7フィートと7.6フィートのグラスロッドを使用していました。
下流部への移動は多数の他のチームも同じ事を考えたようでした。と言う事は、他のチームもウォールアイを恐らく釣っていない。勝負はブラックバス、パイクになる予感がしました。
自分は、ひたすら他の人が打て無いようなヘビーカバーにジャングルテキサスをピッチングで攻め、下流部に移動してから2時間以内に2匹の35センチクラスのバスを釣り、グレッグはノンキーパーのパイクをクランクベイトで1匹釣りました。
その後も他のチームが攻めていなさそうな場所に入り、今日の最大バスをヒットさせたましたが、ファイト時にバラし、泣き・・・叫び・・・。数時間後に3匹追加で1匹入れ替え、バスのリミットメイク4匹に達しました。そしてバス釣りを中断し、グレッグと同じパイク釣りに専念しました。自分もバイブレーションLV500をビュンビュンロングキャストし、ディープゾーンを攻めていきました。
この日は結局キーパーサイズのパイクを釣る事が出来ず、やはり悪天候だった影響が試合一日目にも影響している様でした。
マリーナに帰って見ると他のチームも悪銭苦闘だったようで、どのチームもパイク、ウォールアイ、パーチは全滅でバスに集中していたようでした。ブラックバスをリミットメイクしているチームも少なく、その結果、試合初日ラッキークラフトチームは総合7位。ブラックバス部門で6位という成績でした。

試合2日目はどのチームも同じ考えで、ウォールアイをあきらめ2/3のチームが下流部に向いブラックバスに集中していました。しかし自分たちはほんの少しの可能性を期待し、2時間だけ上流部に行くことにしました。ウォールアイに適しているさまざまなスポットを狙ってもノーバイト。ウォールアイをあきらめて気分を入れ替え、昨日と同じ様に下流部に移動して、自分はバス、グレッグはパイク釣りに専念しました。しかし、2日目は1日目以上にタフで小バスも釣れなければ、バイトさえ無い状態。そんな中、グレッグのフラットCB DRにパイクがヒット。ネットを用意し、上がって来たのは60センチ級のパイク!決して大きくは無いですが試合では大切な1匹。その後もグレッグは2匹のパイクを釣りましたが、どれもサイズが小さいのでノーカウントでした。
午後になり、少し風が出て来て最高気温になった時、ブラックバスの反応が少しずつ出て来ました。数匹の小バスを釣り、全体的に昨日よりオーバーハングの最奥にバスはいることが分かりました。ジャングルテキサスで木の生い茂った最奥を狙い、やっとこの日のキーパーが釣れました。バスは誰も届かないようなオーバーハングの最奥のシャローに。似た様なエリアを探してランガンをしました。
その後、1匹はグラファイトアーキージグで、もう一匹はテキサスでキャッチ。結局この日はバスをリミットメイク出来ずに3匹で終えることになりました。
8時間後マリーナに帰ると、やはり他のチームも厳しかったようでした。ラッキークラフトチーム2のGarzaとWeillが僕たちのボートに寄って来て、「どうだった?」と言われ、「バス3匹にパイク1匹」と答えると「おーーー、恐らく総合5位以内だよ!」と言われ驚きました。計量の結果は総合順位2位、ブラックバス部門2位という成績でした。ラッキークラフトチーム2のGarzaとWeillは総合順位7位、ブラックバス部門7位でした。今年初参戦して、この結果は本当に驚きました。悪状況の中の試合でしたが、お互いを尊敬し合いチームワークを発揮できたことはとても喜ばしく、そしてサポートし応援して下さっている周りの方々への感謝の気持ちでいっぱいでした。
今後もフランスのAFCPLトーナメントに参戦し、チームラッキークラフトフランスとして頑張って活動していきますので、日本の皆さん是非、応援して下さい!
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