“ラッキークラフトカップ” TBCトーナメント最終戦
~TBCツアープロ・鈴木美津男-年間ランキング4位~


<メインタックル>
■ ルアー
ヤマセンコー5インチ+ブラシガード付きオリジナルジグヘッド1/8オンス
■ ロッド
LCマシンガン610ML-XF(ラッキークラフト)*プロト
 
『ファットCB B.D.S.マーティー1.2、S.K.T.ミニDR』仕様ロッド 
LCマグナム601MR(ラッキークラフト)*プロト
 
『スピナーベイト』仕様ロッド
LCマシンガン631HF(ラッキークラフト)*プロト
■ リール
リベルトピクシー左巻き
■ ライン
フロロカーボン10ポンド
 
 
---TBC最終戦 『ラッキークラフトカップ』、おつかれさまでした。年間ランキング2位で迎えた今戦、逆転チャンプの期待がかかりましたが、結果は惜しくも…。
年間4位…順位を2つ落としてしまいました。残念ですけど、自分的にはやり切った…悔いはないですよ、えぇ
   
 
---今戦の結果は20位。暫定首位で最終戦を迎えた沖田護選手が 8位。年間ランキングではそのまま逃げ切られる形に…。
元々、年間首位と2位の間に大差があったんです。今戦で2位の自分がぶっちぎりで優勝した上で、沖田クンがコケる…という他力本願でしか、アングラー・オブ・ザ・イヤー(=AOY)を獲ることはできなかったんですよ。最低条件が優勝って、なかなかできるもんじゃないですよね(笑)。でもね、試合前日までは、前回のインタビューで話したように『試合は終わってみなけりゃわからない』って思ってたんですよ、実は
 
---プラクティス(=プラ)で、確かな手応えを得ていたと?
えぇ。前日まで5尾で5キロオーバーは獲れてましたんで。うまくいけば6キロも可能かなと。『これなら勝てる』と密かに思ってましたよ。まぁ、今となってはタラレバなんですけどね(笑)
 
---6キロ??? アベレージ1200フィッシュを5尾???
4日間、プラに入りましたけど、どの日も確実にパターンにハマってました。ワームでは1尾も獲れず、バズベイト、シャロークランク、スピナーベイトの3本立てで釣れてましたね。食えば必ずキロアップで、一日当たり最低でも4尾4キロオーバー、最高でキロアップ7尾。優勝するには十分なウェイトですよね。ラッキークラフトカップでハードベイトで勝って、逆転AOYになる…カッコイイストーリーになる予定だったんですけどね…うーん、残念(笑)
   
 
---(笑)。…しかし、5尾6キロの予定が…2尾1214グラムに。コレはいったい? 天候の急変?
簡単に言うと、水が変わった…ていうことなんですよ。自分のパターンは上流域のシャローで、水深1.5~2メートルがメインだったんです。ハードボトムのフラットにベイトフィッシュ(=ベイト)が乗った時、捕食のために回遊してくるバスを狙うんです。カレント(=流れ)、日照、風向きによって、ベイトの位置が変わってくるんで、それに合わせて狙い方も変えていくんです
 
---それぞれどんな狙い方を?
ベイトがバンク(=岸)寄りならシャロークランクの"マーティー1.2"で簡単にいい魚が獲れる。流れがアウトサイドのエッジに当たってるなら、"S.K.T.ミニ DR"。どちらつかずの真ん中にいるなら、バズベイトで拾っていける。というように、1.5~2メートルのフラットのどこに魚がいても獲れるストロングなパターンだったんですよ。ところが当日…ベイトがシャローのフラットからパタリと姿を消したんですよ…
 
 
---上位5名の結果を見ると、水深5メートルでのダウンショットリグが多かったようですね。当日の利根川は比較的ディープのエリアが好調だったのに対し、鈴木サンの狙いはシャローでした。
シャローの水は、死んでたんでしょうね…。川って常に流れがあるから、止水域である湖と違って、フォールターンが比較的起きにくいんですけど、同様の現象は起きていたんだと思います。利根川本流の水質は見た目にキレイだったんですよ。でも、バズベイトを引くだけで、水面にアワが立ったんですよね…。朝イチから『何だか妙だな?』とは思ってたんですけど、無反応のまま時間が過ぎていくうちに『コレはヤバイ…』と。フォールターンを認めずにはいられなくなりましたね
 
 
---この時期、夜間の急激な冷え込みで上層と下層の水が入れ替わるターンオーバーは悩みの種ですね…。その後、どう対応したんでしょう?
フォローは考えてなかったんですよ。完全にハードベイト3本立てでイケると思ってましたから…でも、そう甘くはなかったですね。朝イチに、リップラップで唯一でかいのがバイトしてきたんですけど、バレちゃって…。WEBTVと今後発売予定のDVDの撮影を兼ねて、カメラマンが同船して一部始終を撮影したので、機会があったらぜひ観て下さい。前日まではストロングな釣りで完璧にイケると思ってたんで、同船をお願いしたんだけど…まさかこんなことになるとは…
   

   
 
---その後もハードベイトで続行?
流れが変わったら、スグに5尾揃うと信じて、メインのパターンをひたすら続けてたんですよ。川ってそういうもんなんです。ちょっとした変化で魚の活性が変わるんですよ。まぁ、自分のパターンにそれほど自信があったってのもあります。でもね、帰着1時間前になってもノーフィッシュ…さすがにコレはヤバいなと…。もしゼロで帰着したらAOYどころか、年間順位を大きく下げてクラシック出場(注:年間10位まで)さえ危なくなりますからね。やむを得ず、キーパー獲りに走りましたよ…えぇ、ライトリグです
 
---鈴木サンがライトリグに???
1/8オンスのブラシガード付きジグヘッドに、ヤマセンコー5インチです
   
 
---日本では、ソレ、ライトリグとは呼びません(笑)。
いやいや、自分の中ではコレが一番のライトリグなんですよ(笑)。時代によって使うワームは変わってきましたけど、もう30年来やってる釣り方で、コレ以下の軽いリグは自分にはムリです…やってらんない(笑)
 
   
---そのフォローは、どこで使ったんでしょう? 同じく本流で?
場所は支流の長門川です。水が濁ってたんで誰も入ってなかったんですよ。でもね、コレが盲点。本流は水が澄んでるのに水質は悪かったのに対して、長門川は濁ってるけど水質は良かったんですよ。その水域の普段の状態と今を比べて考えるべきなんでしょうね。長門川に入って行くと、ベイトがワンサカいたんですよ。で、1キャスト目にバイトがあって、30分で2尾獲って帰着しました。何とかクラシック出場へ首の皮が繋がったという感じですね。結果的に考えると、朝からココに入って5尾揃えていれば優勝してたんですよ…意地はって上流にこだわらなければね(笑)。まぁ、コレもタラレバですけど
 
---でも、フォローの判断は正しかったというワケですね。どんな釣り方だったんでしょう?
岸際のアシやブッシュの中に、スキッピングで入れ込むんです。フルキャストでようやく届くくらいにボート位置をとりますね。ピッチングで届く範囲だと、プレッシャーを与えてしまって食わないんです。他の選手たちは長門川の濁った水を見て入るのを諦めてくれたようで、誰も入ってなかったし、ボートの引き波もなかったのが幸いしましたね
 
---不幸中の幸いでしたね。タックルはどんな?
今回は、開発中のロッドがいい仕事をしてくれましたよ! オーバーハングしたブッシュの奥の奥に、低い弾道のスキッピングで入れていくんですけど、コレがすごくやりやすい。ティップがソフトで、バットが強いXF(=エキストラ・ファースト)でいわゆる先調子です。6フィート10インチと長めなんで、飛距離も出しやすいし。微かなバイトでも手に伝わる感度の良さで、プンとティップが入ってくれる。で、一気にアワせれば勝負がつくロッドなんですよ。他にも何本かテスト中で、来年の発売を目指してますよ。期待していて下さい
   
 
---戦力増強で、ワザにますます磨きがかかりますね! さて、次戦はTBCクラシックです。
最終戦はハードベイトで獲れなかったのがホント残念なんですけどね…。まぁ、年間4位で、何とかクラシックにも出場できることになりましたし『今度こそ!』って感じです。そろそろプラを始めようと思ったんですけど、台風20号が来てまた利根川はド茶濁りになっちゃったんですよね…またパターンは振り出しから探していきますよ。結果は"ゼロか優勝か"。一発勝負のクラシックは悔いのない戦い方でいきますよ!
 
 
---次回は 『優勝インタビュー』になることを願っています!
…だと、いいんですけどね(笑)。応援よろしくお願いします!
   
文:近藤圭一 写真:市川喜栄
Copyright 2007 LUCKY CRAFT, INC. All Rights Reserved. ニュースレーターのお申込はこちら