ロックフィッシュゲーム
~アメリカン・ESGII カリフォルニア100魚種制覇の旅 シリーズ第二弾~

   

「ロックフィッシュゲーム」は最近の日本では良く聞く言葉ではあるが、ここカリフォルニアでの、ロックフィッシュは日本のメバル・ソイ・アイナメ・カジカ類などの根魚とは若干異なった使われ方をしている。カリフォルニアだけでも、ロックフィッシュと名の付く魚100種類近く生息しており、ショアから数百メートルの海底までその分布は多岐にわたり、当然釣り方もそれに応じたものとなってくる。対象魚のサイズから、深い所を狙う釣りが圧倒的に多く、特に回遊魚を狙うことができなくなる冬場は、ロックフィッシュ狙いの釣りが人気となっている。

「カリフォルニア100魚種制覇の旅」今回は、シーズン突入直後のロックフィッシュを狙っての釣行である。

30メートル~150メートルレンジを狙うため専用の釣船での釣行となるが、今回はロサンゼルスより南に約30キロにあるレドンド・ビーチ市にあるレンドンド・スポーツフィシングというランディングから出航するスピット・ファイアという釣船に乗船した。カリフォルニア州には大小合わせて約60のランディング(日本でいう船宿)が存在し、それぞれのランディングが数艘~数十艘の釣専用の船を保有している。今回乗船したスピット・ファイアの様に個々の船にはそれぞれ名前が付いていて個性があり、定員数名~数十名、大きさも10メートル級~40メートル級と釣りのスタイル、行程(半日~数週間)によって実にバラエティーに富んでいる。

今回のスピット・ファイアは、午前6時出航~夕方5時帰港とほぼ一日釣りができるスケジュールで運行されている乗り合い船で、大きさは長さ21メートル・幅6.6メートル、最大収容人数は65人とカリフォルニアでは平均的なサイズの釣船である。

まだ夜が明けきらぬうちから、前回記録的なサイズのグルーパーを釣り上げた丸茂氏と待ち合わせし、予定通り午前6時に出航した。日曜日ということもあり、スピット・ファイアには40人を越えるアングラーが乗り合わせ、船上は活気に満ちていた。

ちょうどロサンゼルスの市街地から上る太陽を背にスピット・ファイアは、北西への進路をとり、最初の目的地であるマリブ沖へと向かった。船内にはギャレーと呼ばれる船室と厨房が設置されていて、ハンバーガーやホット・ブリトーなどの食事を注文することができる。朝食をとるアングラー、タックルの準備をするアングラーなどポイント到着まで皆思い思いの時間を過ごした。

キャプテンのアナウンスによると、最初は深いポイントでロックフィッシュを狙い、その後比較的浅いポイントに移動してバスやカサゴを狙うということであった。約2時間半の行程で最初のポイントに到着し、スピット・ファイアはゆっくりと速度を落としフィッシュ・ファインダーとGPSで更にポイントを絞り込む。キャプテンのGOサインと共に、一斉に仕掛けを落とし込む。水深150メートル、140グラムのメタルジグ(米国製)を使ってのジギングが今回の我々の釣法、他の乗り合わせているアングラーは餌釣りがメインではあるが、手返しの良さとルアーへのこだわり、決して退けはとらない。。。と思う。

ロックフィッシュのレンジはボトム。ジグの着底と同時に5メートルほどシャクリ、バイトが無ければ更にジグを落としてシャクるといった動作を繰り返す。スピット・ファイアも5分から10分たってもバイトがないと、すぐにポイントを移動、数十メートルから数百メートル動いて停止し、キャプテンがGoサインを出し皆一斉に仕掛けを落とすという動作を繰り返す。

数回目の移動で、本日最初のグッド・ポイントを発見!!皆のロッドが絞り込まれた。私のジグにも「ガツン」というバイト!!と同時に、ロッドが絞り込まれ、ジリジリとドラグが出て行く。水深150メートルの海底から伝わってくるトルクは、明らかに通常のロックフィッシュではなかった。
カリフォルニアでの釣行では、ターゲットとは異なる意外な大物がかかることが頻繁であり、何が掛かってもとりあえず対処できるようにと、ラインキャパは最低300メートルを意識し、ライン強度にも比較的余裕をもたせている。今日のタックルも50ポンドPEに80ポンドのリーダー、水深150メートルから伝わるトルクの主には十分だと思われた。が、数分後、プツンとあっけなくラインブレークしてしまった。痛恨!!であった。ラインを回収し、切り口を見たデッキハンド(キャプテンの他に釣り船に働くヘルパー)が、「シャークが掛かったんだよ。昨日もデカイのが釣れたから」と、残念がる私を励ましてくれた。

サメの歯でプッツリと切れたリーダーに新たなジグをセットし、気を取り直してロックフィッシュジギングを再開。間もなくバイトがあり、ロッドがきれいなカーブを描いた。ロックフィッシュのファイトはさほど強くなく、一度根から離していしまうと後は簡単にあがってくる。それでも、強引なリトリーブはフック・アウトの原因にもなるので、一定の速度で慎重に巻き上げるのが望ましい。

 
Vermilion Rockfish
バーミリオン・ロックフィッシュ
  Flag Rockfish
フラッグ・ロックフィッシュ

150メートルの海底から上がってきたのは、通称「レッド」と呼ばれる「バーミリオン・ロックフィッシュ」であった。このポイントでは、他にもフラッグ・ロックフィッシュやスターリー・ロックフィッシュを釣り上げ、ついでにロックフィッシュ狙いとしては外道ではあるが、サンド・ダブ(カレイの仲間)を釣り上げ、根魚五目釣りという感じになってきた。

 
Starry Rockfish
スターリー・ロックフィッシュ
  Pacific Sanddab
パシフィック・サンドダブ/カレイ類

同行していた丸茂氏も、同様にジギングによるロック・フィッシュ狙いで、ボカッシオを含む根魚五目を達成している様であった。

 
Bocaccio
ボカッシオ
  California Scorpionfish
カリフォルニア・スコーピオンフィッシュ/オコゼ

数時間のロックフィッシュ狙いの後、スピット・ファイアは比較的浅瀬に移動し、バス(サンド・バスというシーバスの一種)・スコーピオンフィッシュ(カサゴの一種)狙いへと移行することになった。このポイントは水深20~30メートルで、今回はアンカーを下ろして船を固定しての釣りとなった。タックルを小型のベイトリール(大型のバス用ベイトタックル)に持ち替える。ルアーはBuleShot 30gを装着した。サンド・バスのレンジはボトム、カサゴも含めまずはボトムを狙う。カレントの影響で、キャストしたルアーが着底するまでに流されてしまい苦戦するが、潮上にキャストし船下で着底するという戦法を取ることに、、、、周りのアングラーは餌釣りで良型のカサゴを上げていることから、このポイントではバスではなく、カサゴ狙いがメインという雰囲気である。こちらは、中々底を取れずに苦戦する。。。。

一度、BlueShottが底に届けばこちらのものである。軽くアクションをつけ次第「ガブッツ」とカサゴのバイト!!見かけによらず、結構な引きである。結構な数のカサゴが釣れるが、レギュレーションにより10インチ(24.2センチ)以下はリリースしないといけない。手返しよく釣るという意味でも、60gほどの水平降下タイプのプラグルアーが欲しいところ、もっと釣果が伸ばせると思う。

良型のカサゴを数尾そろえ、もう十分だと思ったあたりで、キャプテンから沖上がりのアナウンス。時計を見ると午後3時、本当に時間が経つのを忘れて釣りをしていた様だった。
終わってみると、根魚五目釣り、合計6種の魚を釣り上げていた。公約どおりに、すべてルアーによる釣法であり、これで現在累計9種ということになる。

Redondo Beach, CA
Sep.23


1. Barracuda (バラクーダ)
2. Pacific Mackrel (パシフィック・マッカレル/サバ)
3. Bloomtail Grouper (ブルームテイルグルーパー)

Spit Fire, CA
Oct.14
  4. California Scorpionfish (カリフォルニア・スコーピオンフィッシュ/オコゼ)
5. Pacific Sanddab (パシフィック・サンドダブ/カレイ類)
6. Vermilion Rockfish (バーミリオン・ロックフィッシュ)
7. Starry Rockfish (スターリー・ロックフィッシュ)
8. Flag Rockfish (フラッグ・ロックフィッシュ)
9. Bocaccio (ボカッシオ)

次回は、どこで何を狙おうか、、、、、更なる構想と妄想が続く。。。

 
文:Neil
Copyright 2007 LUCKY CRAFT, INC. All Rights Reserved. ニュースレーターのお申込はこちら