カリフォルニア100魚種制覇の旅
~アメリカン・ESGII シリーズ第一弾~

 
---ラッキークラフトUSAのお膝元、アメリカ西海岸カリフォルニア州ロサンゼルス。

アメリカにおけるスポーツフィッシングの歴史は古く、特にここ南カリフォルニア(州の南半分の総称)においてのソルトウォーターフィッシングは、その独特なスタイル、エンターテイメント性から古くから世界から注目されている。

一言でソルトウォーターフィッシングと括ってしまうが、対象魚は数十センチクラスから数メートルまで多岐にわたり、タックル・釣法などすべてにおいてライトゲームからハードコアなスーパーヘビーゲームまで様々である。

これらカリフォルニア・スタイルと呼ばれるフィッシングを、シリーズで皆様に紹介していこうという企画が生まれたのは、ほんの数ヶ月前のことであった。

すでにカリフォルニア・スタイルをご存知のアングラーの方は、「ライブベイトを使った泳がせ釣りでしょ」と思われるかも知れない。もちろん、それはカリフォルニア・スタイルの一部の特徴ではあるが、ラッキークラフトUSAが紹介するそれは、すべてのシーンに対して、ルアーによるゲームフィッシングを絡めて行く予定である。言わば、ラッキークラフトとカリフォルニア・スタイルのコラボレーションである。

ソルトゲームの代表といえば、シーバス。しかし、ここ南カリフォルニアでは、日本のシーバスにあたる魚種が存在しない。日本のシーバスに近い種としては、スズキの仲間であるキャリコバス、サンドバス、ストライパーバス(海水種)が生息し、ショアのゲームフィッシュとして狙うことができる。

同じくショアのボートゲームとしては、バラクーダ(オニカマス)、イエローテール(ヒラマサ)が代表的なターゲットである。

また、オフショアゲームではクロマグロをはじめとする各種マグロ(キハダ、メバチ、ビンチョウ)、マーリン、セイルフィッシュを狙うことが出来る。

前述したとおり、これらショア及びオフショアの各レンジに対して、ラッキークラフト製品を絡めてのフィッシングシーンを展開しながら皆様に紹介していくわけであるが、南カリフォルニア全域(バハ・カリフォルニア半島含め)1000マイル(1600キロ)を越えるレンジが対象である。自然を相手に、どこまで挑戦できるかも正直未知数であるが、某雑誌に肖り「カリフォルニア100魚種制覇の旅」に挑戦してみたいと思う。

ロサンゼルス近郊のヨットハーバーにて小型回遊魚をルアーで狙う企画である。その取材をかねて、10年来の釣り仲間である丸茂氏に協力をお願いし、ここロサンゼルスでは滅多にない大雨の翌日、キングハーバーから小型ボートにて出船した。思えば、前日の大雨、打って変わって本日の快晴とドラマはすでに用意されていたのかも知れない。(竹内)

 
---ということで、シリーズ第一弾。

今日はロサンゼルスで活動しているSaltgame.netという釣りクラブのイベントで、毎回賞品などを提供してくれるラッキークラフトUSAさんから「WEB TVでESGプロトタイプ 8.7フィートロッドとラッキークラフトルアーでボニート(ハガツオ)を釣る様子を撮影するので手伝って」というお誘いを受けてレドンドビーチ市キングハーバーへとやってきた。
誘ってくれた竹内氏と撮影機材を準備して湾内をスキッフ(小型エンジン付ボート)で移動する。

とりあえずハーバーと外海の入り口付近で定番のフラッシュミノー110をキャスト開始・・・・・・・・・・・が、湾内のスキッフは我々の一艘だけで外海もほとんど波も無く、やけに静けかな状況で段々心配になってきた。

と、ボートの移動中に流し続けていたミノーにコツコツと手ごたえ、軽くトイッチして逃げるベイトを装うとブルルッときたので合わせてヒット!最初の一匹はショートサイズのバラクーダであった。

何とか最初の実釣シーンを撮影できて大分気持ちが楽になったが、その後はバイトもなく「ボニートはいないんですかね~」と湾内を移動してベイトバージ(生餌を網に囲っている設備)付近まで来た時にやっとミノーの後ろを追う魚影を目撃!

何度かキャストしているとミノーにショートバイトする反応がロッドから伝わってきた。スローリトリーブで食うタイミングをつけるとヒット!キラキラ光る魚体に期待して上げてみるがサバ!ウーン本命ではなかったか~、と思いつつベイトバージを眺めるとちょうどベイトを獲ってきたボートが生餌を生簀に移す作業をしている。

きっとそのおこぼれを狙って魚が集まっているのでは?ということでスキッフをそちら側へ移動しキャスト開始!案の定サバの群れが回遊してきておりワンキャスト事にヒットするという爆釣モードに突入した。

   

フラッシュミノー110からリップレス・スリム・ポインター110(ワンダー・スリム)にチェンジしてキャスト開始。着水後しばらくフォールするのを待っていると早くもクッ、クッとルアーに魚が当たってくるのが感じられそのまま穂先が絞り込まれた。初めて手にするルアーだがフォールする時の波動がベイトの出す波動とそっくりなのだという、これは面白い。フォールしても反応が無い場合は数回トイッチしてリフトし、またフォールに持ち込むを繰り返せばかなりの確立でヒットする。

---巨大魚ブルームテイルグルーパー制覇

サバの大爆釣で撮影も順調に終わり、そろそろSkiffの返却かな?と思いながらもリップレス・ポインター80メタリックイワシを結んでキャストしていると、ロッドがグンニャリしなり海面に突き刺さりドラグが勢い良く鳴り響いた!シール(カリフォルニアシーライオン:アザラシ)がサバに食いついた?と思ってサバを食いちぎるのを待っていたが一向にその気配が無い、もしやシール自身にフックが掛かった?とちょっと心配になる。

しかしシールなら息継ぎで海面に浮上してくるはずなのだがロッドは海面に突き刺さったままである。これはもう何かの魚だということがだんだん自分にも理解でき、真剣にロッドをポンピング、リーリングを繰り返して魚を浮かしにかかる。
しかし直ぐにドラグを出してどんどん海底に引き込んでいくではないか・・・・マズイ!
ESGプロトタイプ 8.7フィートXHXFの胴から曲がりっぱなしだが元ガイドとフォーグリップの中間くらいを手で支えて気合を入れ直して引きに耐えることにする。2ピースのロッドだが印籠繋ぎになっており、ブランクの特性をフルに発揮できるので破壊強度ギリギリまで耐えてくれそうである。

ベイトバージの真横でヒットして風と魚に流されてスキッフはハーバー入り口とベイトバージの中間まで移動している。このまま外海まで引っ張られてしまうのか?
ドラグが一気に出て行く時間が短くなり、巻き上げてくる回数が勝ってきたのか魚の動きが静かになってきたようだ。

   

15分も過ぎた頃だろうか、ゆっくりポンピングしてくると平べったい影が見えてきた。ヒラメ!?と一瞬思ったがそのまま海面に浮かび上がってきたのは横たわった見たことも無い巨大な魚であった!「なんじゃこりゃ~?」「うっそ~」「ありえない」と頭の中で叫ぶ。
竹内氏に取り込みをお願いしたが一人ではボートに引きずり上げる事ができないので私もロッドを置いて二人がかりでエラに腕を差し込んで何とか引きずり上げる事ができた。しかし信じがたい出来事に二人とも言葉を無くしてしまい一瞬呆然と立ちすくんでしまったのである。
ハッと我に返り、とりあえず写真、写真と横たわった魚の口に手をかけ持ち上げてみるが、お、重い!持ち上がらない!スキッフの上を引きずって自分の体に寄せて撮影してもらうが「魚が全部入んないわ~」という竹内氏の声、先ほどから我々の様子を見ていたカヤックに乗ったアングラー(いつの間にか数艘のボートやカヤックが集まってきていた)にカメラを渡し、魚を二人で持ち上げて撮影してもらう作戦で何とか魚の全体像を納めることができた。

巨大魚の口からリップレス・ポインターを外すとトレブルフックの一本は完全に伸びきってしまっていて、もしこれが折れていればこの巨大魚はキャッチする事ができなかったかも知れない。竹内氏のビデオ撮影の中、震える手で魚を船べりからゴロンと転がして無事リリースする事ができた・・・・・・・
ハタ科ヤスリハタ属ブルームテイルグルーパーとの十数分に渡るファイトにライトタックルによるルアーフィッシングの可能性と醍醐味を味わった。(丸茂)

 
   
文&写真:丸茂&竹内
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